台風通過後の作業をしてる方も多いかと思います。
台風後のケアで指導がきましたので掲載します。
(人任せです!!)
1.これから収穫を向かえる露地野菜の対策
(1)ハクサイ、レタス、キャベツ、軟弱野菜
・台風で、生育不良や植え遅れが考えられる。外葉が小さいと小玉など商品価値の低い
ものが多くなる。
対策として、
①被害程度によって病害防除を行う。
②パスライトなど被覆資材で保温対策を行い、生育促進に努める。
・定植直後~結球前に強く雨にたたかれた株は、その後の生育が悪く、生育遅れや結球
不良が考えられる。
対策として、
①軽く中耕を行い、根の活性を高め、生育の回復を早める。
②中耕後マグホス40kg/10a を施用することで発根をさらに促す。
・浸水で流された圃場は作型を変える。または小面積の栽培であれば、苗の購入や蒔き
直しを行なう。
・マルチ栽培では、粒状の追肥が出来ないため液肥で追肥を行なう。
①多木有機液肥3 号800 倍液+アクセル1 号800 倍液の葉面散布を行う。
(2)ニンジン、ダイコン、ゴボウ
・風害で傷んだ圃場では、
①パスライトで保温対策を行ない、生育の回復を図る。
②多木有機液肥3 号800 倍液+アクセル1 号800 倍液の葉面散布を行い、生育の回復
を図る。
③生育が遅れている圃場は、タキニトロ10kg/10a 施用して、生育を促す。
・湛水した圃場では、
酸素欠乏による根腐れが考えられる。
①中耕を行い、酸素の供給を行う。酸素供給剤の利用。
②ネガアップ40kg/10a を施用して、根の回復を図る。
・泥が入り込んだ圃場では、土が固くなっている。
ネガアップ60kg/10a を施用して、土壌改良を行う。
・再度播種する場合
元肥は、慣行量の半分とし、速効性肥料を利用する。
2.これから収穫を向かえるハウス果菜類の対策
(トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、シシトウなど)
(1)台風による風害
風害により株がゆすられ、葉の痛み、細根が切れるため、生育不良になりやすい。
◇対策として、
①発根を促すため、タイミング2 号の潅水施肥(20kg/10a)を行う。
②アクセル1号800 倍液+マグショット800 倍液の葉面散布を2~3 回行い、樹勢を回復
させる。また小まめな換気と薬剤散布で病気発生を防ぐ。
(2)台風による浸水害
ハウス果菜類で、収穫期を向かえている作物は、浸水で根が弱り、収穫量の減少、草勢が
低下しやすい。
◇対策として、
①多木有機液肥3 号10 倍液のかん注施肥を行う。
酸素と養分の供給。発根を促進させて、樹勢を回復。
②マグホス40kg/10a の通路肥、またはタイミング2 号20kg/10a のかん水施肥。
根の活性を高めて、樹勢を回復。
③適宜農薬散布で地上部から発生する病気予防に努める。
3.イチゴ
・台風の影響で被覆時期が遅れる可能性がある。
早期被覆を行い、保温確保につとめ生育を促進する。
・生育が遅れている圃場は、明星1号を40kg/10a 施用する。
・水害圃場では、エキ病、タンソ病の予防に努める。
・株や根が弱り生育が遅れている圃場は、多木有機液肥3号10kg/10a+タイミング2 号
5kg/10a のかん水施肥を行う。
・雨により土壌が硬くなっている圃場は、
マルチ前に中耕する⇒酸素を補給して、根群を発達させる。
4.育苗中の野菜(葉菜類、タマネギ苗)
・被覆物を利用している場合は、台風通過後に被覆を除去する。除去が遅れると、徒長や病
害虫の発生につながるので早めに行う。
苗が徒長した場合は、アクセル2 号500 倍液の葉面散布を3~5 回行い、苗を充実させる。
・苗床が浸水し、降雨で土砂が茎葉に付着すると、苗の生育不良、病害が発生しやすい。
早期の排水を図り、葉面散布を兼ねきれいな水で土砂を洗い流し、病害の防除に努める。
・タマネギ苗のセルトレイ育苗では、トレイ内の培土が流されると、根がむき出しになり、生育
不良の原因につながる。育苗培土やモミガラで補充して、苗の弱りを防ぐ。
生育不良が見られる場合は、多木有機液肥3 号300 倍液のかん水施肥を行う。
酸欠からの根痛みが雨後などは多いようです。
中耕したり、マグホスはリン酸肥料なので根っこの回復をさせて作物の健康を守りましょう!!
耕すだけでも酸素供給になります。
可愛がると恩返しがきますよー♪